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費用・支援制度

私立の初年度納入金の内訳

私立高校の初年度納入金は授業料・入学金・施設費・その他納付金の合計です。東京都が公表している学費調査の数値をもとに、内訳の考え方と支援制度との関係を整理しました。

公開 最終更新 2026年9月

要点

  • 私立高校の初年度納入金は、授業料・入学金・施設費・その他の納付金(諸経費)の合計として構成される
  • 就学支援金や東京都の授業料軽減助成金は主に「授業料」に対する支援で、入学金・施設費・その他納付金は対象外として残る
  • そのため「授業料だけ」を見て学費を判断すると、実際に必要な金額を見誤ることがある
  • 東京都は都内私立高等学校(全日制)の学費状況を毎年度公表しており、内訳ごとの平均額を一次情報として確認できる
  • 一括納入が難しい場合に備え、分納・延納の制度を用意している学校もある

初年度納入金の内訳(都内私立全日制・令和8年度の平均)

内訳主な内容都内平均額(令和8年度)
授業料年間の授業料512,882円
入学金入学時に一度だけ納める費用254,599円
施設費校舎・設備の維持等にあてる費用34,386円
その他の納付金学則で定める諸経費など205,805円
初年度納入金(総額)上記の合計平均1,007,549円(最高1,942,300円、最低752,000円)

「授業料だけ見ると実際の負担を見誤る」理由

国の就学支援金(私立全日制は年45万7,200円が上限)と東京都の授業料軽減助成金(上限年4万3,800円)を合わせると、授業料に対しては年50万1,000円まで支援を受けられます(詳細は別記事「学費と支援制度」を参照)。上の表の都内平均で見ると、授業料の平均額(51万2,882円)はこの支援の範囲に近い水準です。

しかし支援の対象は授業料に限られ、入学金・施設費・その他の納付金は対象外です。上の表の平均値で単純に足すと、入学金・施設費・その他の納付金の合計は授業料の平均額に近い規模になり、授業料の負担が軽くなっても、初年度にはこれと同程度の費用が別に残ることになります。

学校ごとの差が大きい

東京都の調査でも、初年度納入金の総額は最高額と最低額の間に大きな差があります。学校の施設や特色、コースの違いによって、授業料以外の費目(施設費・その他の納付金)の設定は学校ごとにかなり異なります。

個別の学校の正確な金額は、この記事の平均値ではなく、各校の募集要項で確認してください。学校ごとの金額は年度ごとに改定されることがあり、コースによっても変わります。同じ都立との併願を考えている場合でも、私立側の初年度納入金の規模によって、家計全体の受験プランは変わってきます。

分納・延納を確認する

  1. 一括納入が難しい場合は、志望校に分納制度があるかを確認する
  2. 都立との併願で結果を待ちたい場合は、延納・返還制度の有無を確認する(→別記事「併願私立の入学手続きと延納制度」)
  3. 分納・延納の条件(回数、期限、対象となる費目)は学校ごとに異なるため、募集要項で確認する
出典・注意

内訳・平均額の出典: 東京都「令和8年度 東京都内私立高等学校(全日制)の学費の状況について」(確認日 2026-08-03)。数値は都内私立高等学校(全日制)約230校の平均・分布であり、個別の学校の金額とは異なります。

学費は年度によって変動します。志望校の初年度納入金は、必ず最新の募集要項・学校の公式情報で確認してください。

この記事は東京都の高校受験制度の一般的な解説です(最終更新 2026年9月)。制度・基準・日程・費用は 年度により変わります。出願等の最終的な判断は、東京都教育委員会や各学校の公式情報で必ずご確認ください。